もう仕事を始める時間なのにエブラがいない。





どこに行ったんだろ…。


















disguise



















「ねぇ、トラスカ」



僕1人じゃまだできないことも多いからとりあえずエブラを探した。



「なぁに、ダレン?」



トラスカと一緒に見かけない女の子もいたけど。

すごく綺麗で金色の髪の女の子。

新しくシルク・ド・フリークの仲間になった子かなぁ?



「エブラどこに行ったか知らない?」

「エブラ?さぁ?」



何故かトラスカはくすくすと笑っていた。



「トラスカ、そこの誰?」

「わからない、ダレン?」

「…僕の知ってる人?」



まさかそんなはずはない。

僕の知り合いにこんな美人はいないはずだ。



「よーく知ってると思うけど?」

「ま、さか…エブラ?」



まさかとは思うけど…。

残念ながら思いつく人物は彼だけだった。



「あったり〜。気付くの遅いよ、ダレン」

「ホントにエブラ?」

「あまりに美人過ぎてわかんなかっただろ?」

「…うん」

「うんって…。なぁ、ダレンもやってもらえよ」

「えぇ、僕も!!??い、いいよ僕は」

「いいわね、やりましょダレン」



そう言われ、トラスカに引っ張られていった。



「ちょ、トラスカ〜っ」



僕のそんな非難の声など聞こえないかのようにたんたんと作業を進められてしまった。


















「だ、ダレン?」

「見ないでよ、もう」



恥ずかしくて、顔を背けた。



「すっげー可愛い」

「でしょ?ダレンはこのまま女の子でいけるわね」

「お前ホントに男か?」



うっすらと化粧をされて、髪はそのままだったけど結んだりされた。

ひらひらのレースのついたドレスみたいな服を着せられて。

初めて着るスカートはなんだか動き辛かった。

女の子は毎日こんなものをはいているのかと思うとちょっとかわいそうにも思った。









「エブラって美人だよね」

「男が美人って言われてもなぁ…」

「かっこいいし」

「今日はえらく素直なんだな」



ベッドの中でもこれくらい素直だと嬉しいんだけど、と耳元で囁かれた。



ほんの少し僕よりも低いその音は、心地よい。

あまりの恥ずかしさに顔を赤らめた。



「何言ってんのさ。エブラのバカ!!」

「バカって…。そうだダレン…」

「何?」



「しよ?」






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