ピスメクロガネ1巻31ページの辰兄のセリフ・・・・。
「こうなりゃ全部副長に話してお仕置きしてやる――!!」
に触発されて書いてみました(笑
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「市村」
理由は・・・・分からないでもないが、部屋中に負のオーラが充満している。
そんな部屋に2人きり、静かに怒りのこもった声で名前を呼ばれる。
「ハイ・・・?」
「言いたいことは分かるな?」
「・・・・・・ハイ」
多分土方さんが怒ってるのは、昼間の一件が原因なのだろう。
おっちゃんに付いていった挙句、数人の浪士に襲われかけた、アレが。
それでもって、情報源は辰兄だろうな、多分。
「馬鹿か、お前は。あの男が何者か分かってんのか?」
「・・・ただの変なおっちゃん、じゃない・・・ことくらいは。」
「アイツはなぁ・・・坂本竜馬だ、あの。んなことも知らずにフラフラ付いて行きやがって。」
しゅんと小さくなる俺を見て、土方さんは盛大にため息をついた。
力強い腕にしっかりと抱きとめられる。
「心配するこっちの身にもなりやがれ。・・・気が気じゃねぇんだよ、ったく。」
「・・ごめんなさい」
「しかも、奴を”カッコイイ”とかぬかしたらしじゃねぇか、あぁ?」
部屋の空気が一気に氷点下まで下がったのを感じた。
やばい。そっちか怒ってる理由は。
「口で言ってわからねぇ馬鹿には、主人は誰なのか、しっかり身体に教え込んでやらないとなぁ?」
有無を言わさぬ力で夜具の上に押し倒される。
絶対零度のその笑みがどうしようもなく怖かった。
「泣いても許してやらねぇからな、覚悟しろよ?」
「そん・・・ッ・・・っふ、ん」
いきなり激しく唇貪られる。
舌を引き出して絡め取られ、角度を変えて何度も何度も深く交わる。
互いの唾液の交わる水音が妙に耳に響いた。
「ん・・・ぁ・・ッン、や・・・・ッ」
どちらのものかもわからぬ唾液が、飲み込めずに口から垂れ落ちる。
ひどく淫猥な景色だと、思う。
「仕置きだからなぁ、目隠しでもしてみるか?」
「は・・ぁ?」
腰紐でぐるぐる巻きにされて、視界をほぼ完全に奪われる。
人工的な暗闇は恐怖だったが、それ以上に淫らだった。
見えないことで、全神経が異常なまでに過敏になる。
それはひどく甘い、拷問のようで。
「やぁ、だ・・・これ解いてッ・・ねぇ、土方さ・・ん」
自由な両の手で紐を外そうと試みる。
しかし、それは逆効果でしかなかった。
「随分と反抗的な手だなぁ、鉄之助。そんなに縛られてぇか?」
「え・・・・う、そ?」
「大人しくしてないテメェが悪いんだぜ?」
軽々と腕を掴み上げられ、後ろ手に結ばれた。状況はますます悪化するばかりだ。
おまけに、腕の動きを封じられたことで感覚はますます鋭敏になる。
空気が揺れるのにさえ、反応を見せるほどに。
「土方さん・・・?」
姿が見えない。
声が聞こえない。
神経が鋭敏になりすぎて、彼の気配が感じ取れない。
「土方さん!!」
見えないことが恐怖でたまならい。
彼がそこにいることを感じられないことが怖くてたまらない。
目の前に広がる闇に心を支配される。
「土方さん!!!」
泣きそうになりながら名前を呼ぶ。
首筋に暖かで柔らかいものを感じて彼がそこにいるのだと分かった。
「ぅン・・・いや、ぁ・・・ッひじ、た・・さ・・・」
土方さんに施される予測不可能な甘い刺激を身体が必死で追う。
手が、唇が体中を這う。
初めて感じるその快楽に付いていくのが必死だった。
見えないだけでこうも違うなんて、初めて知った。
胸の2つの突起はぷつりと立ち上がり、押しつぶすように触れられるたびに身体が震えた。
「ぃイ・・・・ン、はぁ・・・ぅん・・」
着物は既に申し訳程度に身体に纏わり付いているだけだ。
ずっと相手にされていない下肢が、痛いほどに勃ち上がっている。
先走りを流しながら、嫌というほどに存在を主張する。
与えられるだろう快楽を待ち焦がれながら。
「あーあー、もうこんなにして」
「ッ・・・・っふ、ぁ・・・あ、ァ・・・」
「俺にどうして欲しい?」
クツクツと笑う声が空気を震わせる。
熱に浮かされた頭はボーっとして、最早何も考えられはしなかった。
なけなしの自尊心は散ってしまい、自ら枷を外した。
「触って、ぇ・・・ァ、あ・・・・おねが・・ぁい、ン」
「こうか?」
「や・・ぁ・・・・そ、なじゃやッ・・ふ、ぅン・・」
ゆるゆるとただ焦らすばかりの愛撫に抗議の声を上げる。
もっともっと刺激が欲しい。
狂おしいほどの快楽を俺に―――
「もっと・・・ぉ・・ああァッ・・・・ぉね・・いもっとぉ・・・ッ」
「淫乱」
ただただ涙を流しながら懇願した。
これ以上ないほどに熱を溜めたソコが暖かいものに包まれる。
土方さんの口腔内で、その舌技をもって追い詰められていく。
壊れるかどうかギリギリの境地へ高められていく。
「ひ・・たさ・・ッ・・も、や・・・・イクぅ・・ぅあ、ぃ・・」
「まだだめだ、コレは仕置きだぜ?お前ばっかり気持ちよくてどうする。」
とろとろと蜜を流すソコを、細い紐で結ばれる。
根元を結われ、熱を放つことも、熱を沈めることも許されない。
「淫らな格好だなぁ、鉄之助?」
土方さんの綺麗な指は、もう緩みかけている蕾を解しにかかる。
際限なく垂れる先走りと分泌液の滑りを借りて、徐々に指が奥へ奥へと沈められる。
1本、2本、3本と増える質量に悦びの声を上げた。
「緩々だぜ、もう。欲しいか、コレが」
「ほし・・土方さ・・んッ・・奥、ま・・で、頂戴ぃ・・ィぁ・・」
「くれてやるよ、ホラ」
「ーーーッぁ!!!ぁあああぁアッ」
打ち込まれた熱い楔に背が仰け反る。
嗄れた甲高い音が喉を震わせる。
「お前の主人は誰だ、鉄」
「ひ・・じか、たさ・・ッ」
「誰だ?」
「ひじか、たさん!!ひ・・かた・・ン・・・ぃ、じか・・ぁ・・・ぁあアッ、ン」
狂ったように、愛しい主人の名を呼び続ける。
そして、それに答えてくれるかのように土方さんは極上の快楽を与えてくれた。
「土方さ・ん・・・・・ッン!!!」
「わりーな、俺もそろそろ限界だ」
「うぁ・・ぁあ、あァ・・・ッ!!!」
限界を超えて張り詰めた己は戒めを解かれ、あっけなく熱を放つ。
少し遅れて土方さんは、その熱塊を引き出すと顔に白濁をかけた。
「酷くして悪かったな・・・・身体、大丈夫か?」
腕の自由と視覚を奪っていた布を解きながら、優しく甘く囁かれる。
汚れた体を、手拭で優しく清めてくれる。
油のささっていないギチギチのブリキ人形のような身体を叱咤して土方さんに寄りかかる。
「・・・土方さん」
胸元に埋めた顔を少し上げ、掠めるような接吻をした。
土方さんは髪を手櫛で梳いてくれて、優しい笑みを浮かべた。
手酷く扱われても、こんな風に優しくされたら許してしまう。
綿密な計画に基づく行動だと分かっていても、騙されてしまう。
「そんなに優しくするなんて、狡い」
「大人は皆狡賢い生き物だ。」
「そんな笑顔1つで俺が簡単に許しちゃうって知ってるくせに・・・」
土方さんは、曖昧に笑みを浮かべるだけだった。
「もういいから、寝ろ。それから、今日はここで休んでろ。仕事どころじゃねぇだろ?」
「・・・・ねぇ、土方さん」
「あぁ?」
「手、繋いでてくれる?」
「・・・お子ちゃまだなぁ、大概。」
手をぎゅっと握って、身体を強く抱きしめてくれる。
「さぁ、寝るぞ。」
「おやすみなさぁい」
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