アイツは俺の世界を支配した









The World









「三村、ちょっと話があるんだけど・・・イイ?」

「なぁに、秋也チャン♪」



あのキスをした日から、三村の様子には何ら変化は見られなかった。

あれから悩みに悩んだ結果、今その均衡を崩そうとしている自分。

道徳とか、世間とか考えるものは多いけど、自分の気持ちに背を向けたくはなかったのだ。



「あの・・・三村に言いたいことがあって・・・・」



屋上に呼び出した、のはいいが言葉が思うように紡げない。

緊張で頭の中は真っ白だ。



「なーに?」



なんだか恥かしくて、まともに三村の顔を見ることが出来ない。

でも、三村の表情はなんとなく予想がつく。

きっとニヒルな笑みを浮かべているに違いない。



「あ・・の、俺・・・・」

「うん?」

「三村が・・・・三村のことが好き・・かもしれない。」



目線を上げると三村と目が合う。

予想外に驚いた顔をしていた。



「こんなの気持ち悪いかもしれないけど・・・言いたかっただけだから・・あの・・・」



無反応な三村の様子に、不安を覚える。

何か言って欲しい。



「・・・三村?」



三村の顔が少しずつ赤く染め上げられていく。

初めて会った時、情事を見られたときでさえ赤面することなんてなかったのに。



「七原、ソレ本当?冗談とかじゃない・・よな?」

「ホントに好きだよ?」



気付いたら抱きしめられていた。

三村の腕できつく身体を抱きとめられる。



「三村?」

「俺も、七原のこと愛しちゃってるから。」

「本当?」

「ホントv」



唇を軽く掠めるようなキス。

みるみるうちに、顔に熱が集まるのを感じる。

きっとゆでだこ状態だ。



「七原クン、かわいーvv」

「可愛いって言うなー!!!」

「まぁ、これからもよろしくってことで。」

「こちらこそ。」



2人で顔を見合わせて笑った。









今、ボクの世界はキミでいっぱいです







  -fin-